読書感想文クラス 第3回「書き出しの検討、下書きの指導」

原稿用紙にはなぜ行間に余白があるのでしょうか。
「修正を入れやすいように、余白を作った」というのが私の勝手な推測です。

原稿用紙にはマス目があるので、文字のカウントも簡単です。
下書きは原稿用紙に文字を書きなぐり、読み直して、どんどん修正を加えていけばいいと私は思っています。

しかし、「原稿用紙のルールどおりに書かなければ」「原稿用紙をきれいに使わなければ」と思っている子どもがいます。
きっと原稿用紙に書くことを慣れていないのでしょう。

それで、読書感想文クラスでは大量に原稿用紙を用意し、「下書きは、ルールは気にせずに、メモを見ながらどんどん行いましょう」と私から子どもたちには伝えました。

また、文字の分量については、「はじめ(つかみ)」が4分の1、「中」が2分の1、「おわり(オチ)」が4分の1と、学校や塾で指導されるケースもあります。
しかし、私は「おわり(オチ)」がうまくできて長くなったのなら、「中」を削ってよいと子どもたちに伝えました。
「おわり(オチ)」のために「中」を作り、前置きとして「はじめ(つかみ)」というイメージです。

「はじめ(つかみ)」の文章を凝るように指導している作文指南書は少なくありません。
「会話文から始めましょう」「疑問文にしましょう」などと書かれている場合もあります。
しかし、素直な気持ちであっさりと書き始めたほうがよいと私は考えています。

理由は、読み手の側にあります。
例えば、「書き出しは会話文」ということがマニュアル的に広まったとしましょう。
多数の読書感想文を読む立場の人は「またこの書き出しだ」「どいつもこいつも、会話文から始めればいいって思っているんじゃないのか」とうんざりとした気分になるのです。
しかも、必然性もなくマニュアル的に会話文を使った場合、冒頭部分からうまくつなげられないままの状態で「中」に突入し、読み手を「あれ? 最初の会話文って何だったんだ?」と混乱させる可能性もあります。

読書感想文クラスで子どもたちと話していて思ったのですが、率直な意見が大人には新鮮だったり、興味深かったりするものです。
「凝らなくちゃ」と力まず、どうしてその物語を読む気になったのか、物語と自分との接点は何かを、ありのまま書くことから文章を始めましょう。

下書きは、必ず自分で読み直し、修正を入れます。
チェックポイントは以下のとおりです。

1回で完成原稿を作ろうとする無謀な小学生がいますが、そのほうが時間がかかるはずです。
何度も何度も消しゴムを使ったせいで、原稿用紙をきれいに使うどころか、ビリッと破れてしまって泣きそうになったことはないでしょうか。
「原稿用紙は修正しやすいようにデザインされている」「まずは率直に書き始める」「後で間違えを修正すればよい」といった気楽さで、下書きに取り組んでほしいと思います。



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